2021.5.13

「建設通信新聞」の「提案力」にインタビューが掲載されました

建設通信新聞の「提案力」というコラムに、弊社のインタビュー記事が掲載されました。

京都市「小栗栖中学校区小中一貫教育校施設整備事業設計業務」の公募型プロポーザルに参加し、設計者に特定されましたが、提案の際に大事にしていたことが記事になっています。

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「提案力」類設計室

【京都市 小栗栖中学校区小中一貫教育校設計「愛着もってもらえる施設に」】

京都市が実施した「小栗栖中学校区小中一貫教育校施設整備事業設計業務委託」の公募型プロポーザルで、類設計室が特定された。同社は、市が条件とした木をふんだんに使用しながら、建設コスト、施設としての安全性、地域との融和、フレキシビリティーまで考え抜いた提案をまとめ「地域の方がたがこの施設を通じてつながるような、愛着を持ってもらえる施設にしたい」(喜田育樹管理技術者)と今後の設計業務の意気込みを語る。

この事業では、まず小栗栖小学校と石田小学校を石田小の敷地で統合し、小栗栖小の敷地(伏見区小栗栖森本町47―4、面積1万4210平方㍍)に施設一体型の新校舎を整備。完成後に小栗栖宮山小と小栗栖中も統合する。

同社はかねてより教育関係施設の設計などで豊富な業務実績を持ち、長年展開している教育事業などを通じて教育現場も知り尽くしている。さらにこの一貫校は、基本計画策定業務を同社が担当していたことから、負けられない思いは強かった。

提案づくりに向けては、前上部長を始め、構造やそれぞれに強みを持つ社員10人でチームを組み、外部の防耐火設計、木造建築、先進教育施設の専門家も加えたメンバーで何度も議論し、「一度つくってから壊し、より良い提案へとみんなで塗り重ねていく」(喜田管理技術者)ような地道な努力を繰り返した。

プロポーザルでは林業振興の観点から市内産木材『みやこ杣木』の活用が条件となっていたが、厳しい市の財政状況も考慮する必要があった。「木質化や構造など、コストの配分とバランスを重視した」(齊藤直ディレクター)とポイントを挙げる。

提案全体のコンセプトは「子ども・地域・産地を育む、『みやこ杣木』に包まれた学び舎」。無垢材を使い、健やかな身体と心を育む木育空間とすることを目指す。

メインテーマとなる木造・木質化は、耐火構造を採用して3階か屋根を木造化するとともに、生徒が長い時間を過ごす教室などの内装をできるだけ木質化する複数案を提示している。

また、1階の中央にはメディアセンターやランチルーム、中庭を配置。子どもたちが同学年・異学年・地域と交流できる学校のシンボルと位置付けている。

さらに教室・廊下間は全面開放できる開口とし、普通教室は学年合同の授業もできる可動間仕切りとする高いフレキシビリティー、先進的な教育環境を見据えた施設計画、接着剤などの人工物質不使用など、あらゆる面を配慮した提案となっている。

こうした提案内容の考え方は、今後、市と協議しながら決めていくことになる。

プレゼンテーションでは、木材供給など実現性に関する質問が多かったが、「調達計画を検討するために当社と市、京都府木材組合連合会が参加する『木材調達ワーキング』を開くこと、木材を先行発注すること」(齊藤ディレクター)などを説明して理解を求めたという。

同社は手掛けた施設について、「単に設計などの業務を実施するだけでなく、その施設を生涯コンサルティングすることを理念としている」(喜田管理技術者)とのことで、それが技術者のスキルアップにも寄与する。この一貫校も、「子どもや教師がどう施設を利用し、どう感じたかなどをヒアリングし、今後の市の木造化モデルとなり、当社としてもより良い教育環境づくりに生かせるようにしたい」(齊藤ディレクター)と語る。

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